じゃばらはなぜ花粉にいいと言われるのか

幻の果実とよばれる「じゃばら」

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和歌山県北山村に自生する柑橘類の果実「じゃばら」。ゆずや温州みかん等の自然交配で生まれた香酸柑橘(酸味が強い柑橘)で、もともとは、村民の敷地に1本だけ存在していました。種がほとんどないので、接ぎ木で1本ずつ増やし、30年かけ現在では8000本栽培するまでになりました。

邪気を払うことから「じゃばら」と名付けられたと言われており、地元では正月料理には欠かせないものでした。他の地方で栽培されていなかったため、「幻の果実」と呼ばれ珍重されてきました。最近は花粉症に効くことが解明され、注目されている果実です。

じゃばらの何がいいのか?

「花粉症に効果がある」ことで、注目を集めているじゃばらですが、じゃばらにはフラボノイドの一種である「ナリルチン」が豊富に含まれています。ナリルチンは、他の柑橘類にも含まれていますが、じゃばらは、どの柑橘類よりもはるかに多く含まれています。このナリルチンが花粉症などのアレルギー症状に効果があることがわかってきています。

果皮に多いナリルチン

じゃばらに含まれるフラボノイド成分「ナリルチン」は、果汁より果皮に13倍も多く含まれています。ですから、花粉症等のアレルギーの症状の改善を期待するなら、じゃばらの果汁よりも果皮を加工したサプリメント等の加工食品で摂取する方がより効果的です。

じゃばらの特許

柑橘の果皮には酸化されると、アレルギーを誘発する成分が含まれています。その誘発率は、およそ20人に1人の割合との報告※もあります。じゃばらも柑橘の一種ですから、果皮にはアレルギーを誘発しうる成分も含まれています。
 この問題を解決することを目指し、和歌山市の研究開発会社「ジャバラ・ラボラトリー」は、大阪薬科大学との共同研究を行い、アレルギー誘発成分を除去する方法を開発しました。この技術は「抗アレルギー用組成物」として特許を取得しています。

発明の名称
抗アレルギー用組成物
特許第5323127号
平成25年7月26日登録

じゃばら果皮はナリルチンを多く含むため、適切な加工をすれば効果を発揮しますが、アレルギー誘発成分の除去を考えていない製品には注意が必要です。

ナリルチンの働き

体内に侵入した花粉等の抗原により、ヒスタミンやロイコトリエン等の伝達物質を放出し、くしゃみ・鼻水・涙目等の症状を発症します。これを脱顆粒現象と言います。じゃばらに含まれるフラボノイド成分「ナリルチン」は、この脱顆粒現象を抑制していることが解っています。

花粉症に悩む男女143人に、じゃばら果皮粉末360mgを含むカプセルを15日間飲用してもらいました。その結果、70%近い人たちが花粉症の改善を実感していることが確認されました。この調査では「症状が変わらない」、「無回答」とされた人の中には、花粉症の薬を服用しており、じゃばら本来の効果がわからないと答えている人も多く見られ、実際の改善率はもう少し高いと推測されます。

ハウスダストに対する効果

住居内で発生するダニやカビなどのハウスダストも、アレルギー症状や気管支喘息を引き起こします。特に日本の住環境は、ハウスダストを発生しやすい環境です。2008年の調査では、ハウスダストを主な原因とする通年性アレルギー鼻炎患者は、国民の23%にもなります。じゃばらは㈵型(即時型)アレルギー全般に効果を発揮するので、ハウスダストによる症状の緩和にも効果的です。又、抗原以外にも、PM2.5等のアレルギー悪化の原因物質も知られており、じゃばらは、このような物質による症状の緩和にも役立つことが期待されています。

花粉症の増加にともなうじゃばらの役割

わが国では、1960年代にブタクサ花粉症、次いでスギ花粉症、イネ科の花粉症などの報告がされており、その後花粉症は年々増加傾向にあります。2008年の全国的な調査では、国民の約30%の人が花粉症を患っていると報告されています。

じゃばらは様々な研究結果から、花粉症の症状軽減に役立つことが証明されており、医薬品に伴う眠気などの副作用もありません。じゃばらを使ったドリンクやジャムなどの商品が市販されていますが、より効率的に摂取するには、果汁よりナリルチンの含有量が多い果皮を使用したサプリメント等もおすすめです。

日本じゃばら普及協会
http://jabarakyoukai.com/index.html

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